2015年10月30日 更新
当社製品のHAL®医療用による身体機能改善治療に関して、共同研究医療機関のベルクマンスハイル大学病院より、ドイツのInEK(病院医療報酬制度協会)に対して診療報酬に関する申請が2015年10月27日に提出されました。新治療法としてInEKに承認されると、HAL®医療用を導入しているドイツ国内の医療機関において、急性期から回復期に相当する期間のすべての対麻痺患者に対してHAL®による治療に公的医療保険が適用できるようになります。
ロボットによる治療が公的医療保険の適用を受けた例はこれまでになく、世界初のロボット治療の医療保険適用を目指します。HAL®医療用による治療は、既にドイツ公的労災保険の適用を受けており、このドイツの公的医療保険の適用を受けることで、ドイツ国民に対して更に幅広いHAL®による治療の機会を提供できる見込みです。
※ 今回ドイツで公的医療保険適用を申請したHAL®による治療は、「患者の意思に基づく生体電位制御とロボット制御の双方による内在的神経・筋系フィードバック治療」であり、対麻痺患者のための新しい治療法です。脳・神経系からの動作指令信号と、HAL®のアシストで実現される実際の動作に連動して脳へと伝達される感覚神経系信号との間のインタラクティブなバイオフィードバックを促すことで、脳・神経・筋系の機能改善を促進することができると考えています。こうして自らの歩行能力を部分的に徐々に取り戻していき、自身の身体機能および生活の自立能力を改善することに貢献します。
(参考)
今回のドイツ公的医療保険適用申請の成果の一部は、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の実証プロジェクトによるものです。
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100230.html
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