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メディア掲載情報

2024年06月03日 更新

【メディア】ノーベル医学生理学賞受賞者の本庶佑先生が、日経「私の履歴書」でHALの利用経験を語る

2024年6月1日 日本経済新聞電子版 掲載
「本庶佑(京都大学がん免疫総合研究センター長) 私の履歴書(1)幸運な人生」
掲載記事はこちら(転載許可済)

■以下記事より抜粋
私はいま、車椅子生活を強いられている。22年2月22日、京都市内の府道交差点で自ら運転していた車がバスと衝突する事故を起こした。頸椎の損傷でどうやら神経を覆っている膜が破れたようだ。事故後気がつくと、左手と左足が動かなかった。
この2年半、リハビリに励んできた。筑波大学教授の山海嘉之氏が手がけたロボットスーツ「HAL」を使って歩行訓練をしている。
これがやたらと疲れる。肉体的な疲労ではなく、とにかく脳が疲れるのだ。かつて経験をしたことのないような疲労感。足を動かす際に末梢(まっしょう)神経からやってくる電気信号の膨大な情報を処理し、新しい経路形成に脳が追われているのだろう。
歩くということがどういうことなのか。病気になってはじめて健康のありがたさを知るように、大きなけがをして改めて、生命、人体の不思議の奥深さに気づかされた。
左足の筋力は徐々に向上してきている。左手の先の方もだいぶ動くようになった。次は「HAL」で肩を動かす訓練も始める。
この11月、念願だったがん免疫総合研究センター棟がオープンする。開所式までには少しでも歩けるようになりたい。いや、歩いてみせる。

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