Cyin®福祉用は、筋活動以外で随意にコントロールできる生体現象(生体情報)を活用する全く新しいインターフェースです。運動障害に関わる難病の進行などによって、思い通りに言葉を話す事や書くことができない重度の障がいを持った方でも、発話や身体動作を伴わず、意思伝達や機器操作を行うことができます。
Cyin®は、人が身体を動かそうとした際に脳から筋肉へ送られる微弱な生体電位信号を利用します。病状の進行により自らの意思で身体を全く動かせない方、筋活動(まばたきや呼気等)による機器操作が困難な方であっても、「目に見えない力」を使った意思伝達(”はい/いいえ”の意思表示や任意の文章作成等)や、ナースコールなどさまざまな環境制御機器の随意操作を可能にします。
Cyin®福祉用は、皮膚表面に取り付けたセンサーから生体電位信号を「運動単位電位」として検出し、検出した電位があらかじめ設定した閾値を超えた場合、それを入力信号とします。信号の検出状況には個人差があり、全ての方が使用できることを保証するものではありません。
Cyin®福祉用は、単体で「重度障害者用意思伝達装置」として、生体現象を利用した”はい/いいえ”の意思表示を行うことはもちろん、パソコンやタブレット、他の意思伝達装置など様々な機器と繋げて使うことができます。例えば音声読み上げ型の出力装置と組み合わせれば、目を閉じたまま意思伝達を行うことも可能です。
Cyin®福祉用は、装着を支援する方の負担も減らします。
初心者でも、センサーの装着と組み合わせる機器の接続が終われば、センサー信号を確認しながら、タッチパネルでレベル・閾値を設定し、出力ボタンを押せば準備完了です。
Cyin®の操作に必要な生体電位信号は、使用者の身体状態に応じて、身体のさまざまな部位から検出することができます。
Cyin®福祉用は、入出力チャンネルがそれぞれ8個あるため、信号を読み取るセンサーを複数の身体の部位に取り付け、複数の信号を同時に利用することができます。これにより、複数の機器の操作や、機器の複雑な操作を自由自在に行うことができ、また、複数部位の信号を組み合わせて、より強い入力信号を作るなどの使い方もできます。
Cyin®福祉用は、長時間使用を想定した独自のシリコン電極に加えて、市販されている貼り付け型電極及び乾式金属型電極などに幅広く対応しています。
意思伝達トレーニング、はい・いいえ意思伝達、定文意思伝達などのアプリを内蔵しています。また、上級使用者向けに入力と出力の処理に関する詳細設定も可能です。
手のひらに収まるコンパクトなサイズで軽いため、外出先にも簡単に持って行くことができます。
長時間の外出の場合、付属の無線給電器を、スマートフォン用のバッテリーパックやパソコンなどと接続し、充電することができます。
Cyin®福祉用は、24時間生体電位の計測を行えるよう、感電のような電気的な危険性がない無線給電方式を採用しています。
バックアップ電池を内蔵しているため、一時的に無線給電器から離しても連続使用が可能です。
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