2017年10月20日 更新
当社が規格化を提案し、プロジェクトリーダーとして推進しておりましたHAL腰タイプ 作業支援用、HAL腰タイプ 介護支援用及びHAL腰タイプ 自立支援用をはじめとする、腰補助用装着型身体アシストロボットの安全性、性能及び表示の基準を定めたJIS規格が、JIS B 8456-1として2017年10月20日に制定されました。この規格化にあたっては、新市場創造型標準化制度†1を利用しました。
JIS B 8456-1の制定によって、当該ロボットに必要な安全性†2を満たすこと、さらに、持ち上げ、姿勢維持、持ち下げ時にロボットがどの程度アシスト力を出し、どの程度腰椎への圧縮力を低減しているかを性能として定量化・表示することが、メーカーの標準的な責務として定められました。今後JIS B 8456-1は、JISマークの認証基準等に活用されていく見込みです。
JIS B 8456-1策定にあたって、当社は、要求事項及び評価項目、評価方法の提案、原案の本文執筆、各委員から得られたコメントの回答案作成、JIS原案作成委員会及び分科会での議論結果の本文への反映、性能試験機の詳細設計及び製作に携わり、主導的な役割を果たしました。また、当社は海外における市場創出・拡大に繋げるため、JIS B 8456-1の性能試験を国際標準化すべくISO/TC 299/WG 4に提案し、現在主導的に審議を進めています。
【†1 新市場創造型標準化制度について】
2014年7月に創設。優れた技術があるものの、その標準化について、企業1社等で業界内調整が困難な場合や、調整が複数の産業界にまたがる場合、新市場創造または拡大が見込まれる場合に、従来の業界団体を通じたコンセンサス形成を経ずに、迅速なJIS策定を可能とする制度。当社はJIS B 8456-1の策定にあたってこの制度を利用しました(2015年12月25日付ニュース参照)。
(参考)
http://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/shinshijyo/index.html
https://www.cyberdyne.jp/company/PressReleases_detail.html?id=3838
【†2 腰補助用装着型身体アシストロボットに必要な安全性について】
JIS B 8456-1では安全要求事項として、JIS B 8445(ISO 13482のJIS版)及びJIS B 8446-2 (低出力装着型身体アシストロボット)の安全要求事項に加えて、当該ロボットに特有の安全要求事項を追加しています。当社は2010年よりISO 13482の標準化活動に参加し、JIS B 8446-2の策定においても主導的な役割を果たしています。
(参考)
https://www.cyberdyne.jp/company/PressReleases_detail.html?id=4167
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