2024年09月25日 更新
CYBERDYNE株式会社(茨城県つくば市、以下「当社」)は、HAL®を活用した健康増進・フレイル予防プログラムを全国のロボケアセンターにて提供開始することをお知らせいたします。
本サービスは、当社の子会社である湘南ロボケアセンター株式会社(神奈川県藤沢市、以下「湘南ロボケアセンター」)が参加した、神奈川県のみらい未病コホート研究における探索的介入研究(ME-BYO&ME-RISE(未病エミライズ)プロジェクト)*1に基づき開発されました。9月4日放送のNHK「クローズアップ現代」*2でも紹介され、HAL®腰タイプを活用した介護予防プログラムが、高齢者の健康維持および機能改善に有効であることが実証されています。
実証結果の概要
フレイル*3、プレフレイルと診断された高齢者79名を、HAL実施群と非実施対照群に分け、週2回×5週間、合計10回の運動プログラムにご参加いただきました。その結果、10m歩行速度は開始時点と比較して、HAL群で36%の向上が見られ、さらに身体の衰えを示すロコモスコアも93%改善するなど、HALを用いたプログラムが高齢者の移動機能の大幅な改善に寄与することが示唆されました。
当社はこの研究成果を基に、健康増進・フレイル予防プログラムの一般向け提供を開始いたします。本プログラムは、高齢者を中心に、健康寿命の延伸と自立度の向上を目的としており、湘南ロボケアセンターなど全国のロボケアセンターにて、順次提供を開始いたします。
プログラム内容
• 1回あたりの所要時間は、健康状態の確認、装着準備、健康増進・フレイル予防プログラム、休憩を含めて約30〜45分を予定しています。
• 立ち座り動作やスクワットなど、さまざまな動作を練習します。HALのアシストにより、体を動かすのが難しい方でも楽に運動に取り組むことができます。
• 専門スタッフがサポートいたしますので、安心してご参加いただけます。
今後も、当社は各地域のロボケアセンターと連携し、高齢者の健康維持と生活の質の向上に貢献してまいります。
お申し込み・お問い合わせ
つくばロボケアセンター 029-828-8282
*1 神奈川県のみらい未病コホート研究における探索的介入研究(ME-BYO&ME-RISE(未病エミライズ)プロジェクト)の発表資料は下記のリンクからご確認ください。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2024/9/25/240925-2.pdf
*2 NHK クローズアップ現代
「健康寿命を延ばせるか“老いにあらがう”研究最前線」(初回放送日:9月4日)
NHKが運営する同時配信・見逃し番組配信サービスNHKプラスで視聴が可能です。下記リンクよりご覧ください。
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/episode/te/7NZK67GVR7/
*3 フレイルとは、加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能など)が低下し、複数の慢性疾患の併存などによって生活機能が障害され、心身の脆弱性が生じた状態を指します。多くの高齢者がフレイルを経て要介護状態に進むと考えられていますが、適切な介入や支援によって、生活機能の維持や向上が可能な状態とされています。さまざまな介入方法が検討・実施されています。
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