【ニュース】山海社長が、文部科学大臣表彰「科学技術賞 科学技術振興部門」を受賞

本日2015年4月15日、文部科学省は平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰^（＊１）「科学技術賞 科学技術振興部門^（＊２）」の受賞者として、当社の山海嘉之社長（国立大学法人筑波大学 システム情報系 教授　サイバニクス研究センター長）に対し、文部科学省にて行われた表彰式で科学技術振興部門の代表者として当該表彰を授与しました。

 当社は筑波大学大学院の山海教授の研究成果で社会貢献するため2004年6月に設立されました。山海教授は、大学の大きな役割の一つである学術創成として、新領域「サイバニクス：人・機械・情報系の融合複合領域」を創成し、「サイバニクスによる革新的サイボーグ型ロボット技術」の基礎研究を推進し、実用化・臨床研究・治験へと発展させるとともに、大学発ベンチャー（当社）の起業から上場に至る好循環イノベーション創出への挑戦を世界規模で実現してきました。社会課題解決・新産業創出・人材育成を同時展開し、医療・災害分野等における革新的科学技術の振興に寄与する顕著な功績が評価され、科学技術振興部門代表として受賞式に臨みました。

 受賞の対象となった本活動では、山海教授は様々な異分野が絡み合う複雑で困難な社会課題の解決に向け、人・機械・情報系が融合複合した新学術領域【サイバニクス】を創成し、これを駆使することで、革新的サイボーグ型ロボットである「ＨＡＬ」の原理づくり、基礎・臨床研究等を経て実用化を推進してきました。国内では難病治験の実施、海外では、ドイツ・スウェーデンとの国際臨床試験体制の構築、関連分野の国際ルールの標準化をエキスパートメンバーとして主導、サイバニクスの国際テキストブック出版による新学術情報の発信を実現してきました。

 社会課題解決型企業である当社は、ＣＥマーキング取得による欧州全域でのロボット医療機器化の達成、ドイツでの公的労災保険の全額保険適用による脊髄損傷患者に対する機能改善治療の開始などの活動を通じて、我が国発の革新技術による社会課題の解決に寄与しています。

^（＊１）文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めています。

^（＊２）科学技術賞の科学技術振興部門は、大学等の研究開発成果を活用したベンチャー創出、地域における産学官連携、研究 開発の社会的必要性に関する研究等の分野において、科学技術の振興に寄与する活動 を行い、顕著な功績があったと認められる個人又はグループを対象とする賞です。今年度は「サイバニクスによる革新的サイボーグ型ロボット技術の振興」を行った 山海嘉之（さんかい よしゆき）氏（国立大学法人筑波大学 システム情報系 教授 サイバニクス研究センター長）外2件の授賞が決定し、山海教授が代表者として、文部大臣より表彰を受けます。
        なお、科学技術賞は、科学技術の振興に寄与する活動を行った者を対象とする科学技術振興部門のほか、開発部門、研究部門等の全5部門が設定されています。開発部門では「多能性幹細胞由来網膜色素上皮移植の臨床開発」を行った 髙橋 政代（たかはし まさよ）氏（国立研究開発法人理化学研究所 網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー）外25件、研究部門は「紫外半導体実用化の基礎研究」を行った 天野 浩（あまの ひろし）氏（国立大学法人名古屋大学 大学院工学研究科 教授）外36件の授賞が決定しています。

 参考リンク：平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等の決定について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/27/04/1356509.htm